10月22日秋晴れの下、中央防波堤内側埋立地の「海の森」と紙パックなどからトイレットペーパーを作っている製紙工場の見学に行きました。
協会の会員さんと一般公募の参加者、私たち職員で34名です。
「海の森」はかつてのごみの最終処分場(今は埋め立てを終了)に45種の苗木を植え、森に再生しようという計画のことです。
この苗木は小学校や都民ボランティアがドングリから育てたものと、海の森募金(緑の東京募金)で購入されたものです。
この募金には毎年、協会もペットボトルのキャップの売却金で貢献してきました。
東京都港湾局の職員のガイドで、見学コースに沿って進みます。
埋立地のしくみや樹木のことなど、わかりやすい解説でした。 |
今年植えられた苗木です。 |
21年度に植樹された木です。3年でこんなに大きくなるのですね。 |
植栽基盤には剪定枝葉などから造った堆肥を混合しています。
この下にごみが埋まっているとは思えません。 |
最終地点に到着!東京タワー、スカイツリー、東京ディズニーランド、晴れた日には富士山まで一望できます。30年かけて造られる「海の森」、完成したら東京の美しい緑の島となるでしょう。
ゲートブリッジもすぐそこに!その向こうには葛西海浜公園が見えます。 |
お台場の海浜公園で昼食をとった後は、川崎市にある三栄レギュレーター㈱東京工場へ。
世界初のゼロエミッション製紙工場です。工場内には資源を最大限に活かすための最先端設備が各所に擁してます。
特に回収された紙についている異物(ホッチキスやバインダーの金属、クリップなど)を除去するシステムにはみなさんが感心していました。
その他さまざまな技術を駆使し、古紙から100%再生紙のトイレットペーパーを毎日110万個も生産できるのです。
残念ながら工場内は撮影禁止。こちらは入口です。 |
最後に一日を通しての参加者の感想をご紹介します。
「海の森」について
※海の森は、次世代に渡すバトンだと思った。
※海の森を見学して、都市の緑が点から面になることに期待している。※三年前、植樹に来たが、思った以上に大きく育っている。
※自然の力強さを感じた。
※実際に見て、よい事業が進んでいると思った。
※ヒートアイランド対策の話は聞いていたが、実際に来てみてさらに重要性を感じた。
「再生紙工場」について
※古紙の再利用を確認できて、百聞は一見に如かずと思った。
※努力して出した牛乳パックが製品化されていることが分かって良かった。※異物を排除する技術でリサイクルがうまくいっているのが良かった。
※ゼロエミッションの工場は素晴らしいので、大規模に推進するべきだと思った。
※古紙の再生が機械化されているのに驚いた。
東京の埋立地に広がる緑と、紙パックからトイレットペーパーに生まれ変わる現場を
体感した一日でした。