開催しました。
3回目は江原絢子氏(東京家政学院大学名誉教授)を講師に招き、
江戸の食についてのお話と調理実習をおこないました。
講師の、江原 絢子 氏 |
江戸時代も後期になると、材料別や料理屋向けなど、
様々な料理書が広く出版されるようになり、
江戸時代の食の様子を理解する手助けとなっているようです。
こちらは、「豆腐百珍」という江戸時代の料理書。 豆腐を使った料理ばかりの本です。 |
挿絵は、田楽を作っているところだそうです。 |
お話のあとは、いよいよ調理実習です。
今日のメニューは、庶民が年80日ほどある、特別な日(ハレの日)
の食事を再現したものです。
『こしょう飯』『豆腐のすり流し汁』『鹿煎(ししに)』『もみ大根』『かすてらいも』
の5品を調理しました。
さつまいもは皮ごとすりおろしておきます。 |
豆腐はお玉を使ってつぶし、片栗粉を混ぜておきます。 |
鹿煮です。鹿肉の代わりに、鶏肉を使います。 お酒・醤油・みりん・水に、ニンニクと唐辛子 が入っています。 |
これは何だかわかりますか? 立派な大根の葉っぱです。 最近ではあまりお目にかかれなくなっています。 |
調理実習の様子 |
こちらが、完成したものです♪ 一品ずつご紹介します!! |
粒こしょうを潰して乗せ、だし汁をかけた 「こしょう飯」 |
豆腐をつぶしていれたお味噌汁、 「豆腐のすり流し汁」、練りからしを添えて いただきます |
鶏肉とごぼうを煮た『鹿煎』 ニンニクの香りと大根おろしが食欲をそそります。 |
塩もみした大根をすりごま・お酢・西京みそであえた 『もみ大根』 |
皮ごとすりおろしたサツマイモに、片栗粉・卵・砂糖をいれて 焼いた『かすてらいも』 |
どれも素材の味がしっかりし、味付けもバリエーションに富んでいて美味しく
いただけました。
野菜類はどれも皮ごと使っているので、ごみも出さず栄養満点で一石二鳥。
江戸時代に、胡椒やニンニクを使っていたことも以外でしたが、味噌や胡麻など
をうまく使って風味豊かに仕上げているのも印象的でした。
エコライフのお手本と云われる江戸の暮らし。それがとても身近になった講座でした。