エコライフめぐろ推進協会のホームページもあります。
http://park15.wakwak.com/~meguro.3r/index.html

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2013年7月5日金曜日

環境教養講座「衣・食・住」開講!

今年度は、環境教養講座として「衣・食・住」をテーマに
3回の講座を企画しています。

その一回目となる「衣」をテーマにした講座、
「衣・服活(ふっかつ)!"衣類の3Rはおしゃれに楽しく"」を
6月26日(水)、平町エコプラザにて開催しました。





講師は、NPO法人ファイバーリサイクルネットワーク理事長の 木田豊氏です。
木田氏は、三種の神器としてポスター等の裏で作成した名刺・マイ箸と、
「MOTTAINAI(もったいない)」を世界に広めた
ノーベル平和賞受賞者 故ワンガリー・マータイさんの顔が
描かれたネクタイを着用しているそうです。
この3つは、初対面の方に強い印象を残せるとのこと。
さすが三種の神器も、エコの要素が含まれたものばかりですね。

マータイさんのイラスト入りネクタイを着用している
講師の木田 豊氏

そして、話は衣料品のリサイクルについてに移っていきます。

衣料品の排出量は年間942千トンもあり、そのうちのわずか十数%しか
活かされずに、ごみになっています。(2009年のデーター)
さらに、そのうち衣類は約80万トンが焼却され、その際に
排出されるCOを吸収するには
杉の木4億8000万本で半年もかかるとか・・・。

回収された衣類は、古着として活用されるほか、工場用のウエス(ぞうきん)・
反毛(布を細かい針でひっかいて綿や繊維状に戻すこと)して再生品に
生まれ変わりますが最近では技術も向上し、繊維to繊維(特にポリエステル)
バイオ燃料としても活用されているそうです。


こちらは、下からフレーク・チップ・リサイクル綿。
ポリエチレンを繊維にする過程の見本です。


衣類が固形燃料に生まれ変わり
活かされています。


木田先生から「リクチュール」について教えていただきました。

皆さんはリクチュールという言葉をご存知ですか?
古着・故繊維などを再利用してクオリティが高く、ファッション性のある物づくりに
生かす活動をこう呼んでいます。
たとえば、製造過程で出るジーンズの裁断くずや不用になったアロハシャツを
縫い合わせてドレスを作る。衣の3Rを斬新なアイデアで作品にすることが、
今では著名デザイナーや服飾科で学ぶ学生のテーマになっているそうです。
(写真は リクチュールデザイナー 山口大人作)

ジーンズとカラーシャツで作られた作品

アロハシャツで作られた作品




また、衣料廃棄についてのアンケートデーターによると
廃棄することへの抵抗感をほとんどの人が持っていますが、
充分な収納スペースがない、流行に合わないなどの理由で
ごみにしているようです。
また、安価で衣料品を購入できる大量生産・大量消費という
時代背景もごみを増やす原因になっています。

エコプラザでも、古着の回収をおこなっていますが
皆さんには回収に出す前に、まずは買う前に本当に必要かどうか、
考えて買うこと、そして買ったものを長く大切に使うことを
心がけて欲しいと思います。


次回、環境教養講座「衣・食・住」
第2弾は
7月16日(火)に「食」をテーマでおこないます!
詳細は次のブログで・・・・。